研究概要
水は地球上で最も重要な揮発性成分であり、固体地球・海洋・大気・生物圏などから構成される地球システムの進化において、その形成の初期から重要な役割を果たしてきました。水は、大気・海洋や表層部の物質に加え、地球内部にも存在します。そのような地球内部の水は、地球進化の初期に大気からマグマオーシャンに溶解して、そのままマントル内に保持されたものに加え、その後のプレート運動に伴い、含水化した沈み込む海洋地殻を通して持ち込まれたものです。その一方で、地球内部の水は、主にマグマ活動によって継続的に表層に輸送されています。本研究室では、地球の水の起源や地球内部〜表層における水の循環について、地殻やマントル物質の含水量・水素同位体比の制約を用いて解明することを目指しています。
大気−海洋−地殻−マントル間の水の循環
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