Volcanology and Geofluids Research Group

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研究概要

  研究テーマ    実験設備    分野配属    SIMROCK    その他

 地震発生場の物質科学



太平洋の中央海嶺で生成した海洋地殻は、海水の加水作用を受けながら移動し、東北日本弧の下に沈み込んでゆきます。含水化した海洋地殻は、沈み込みに伴う温度や圧力の増加とともに岩相が変化(変成作用)し、水を主とする流体を日本列島の直下で放出します。近年、このような変成反応に伴う脱水作用と地震(”やや深発地震”)の発生との関連について、大きな注目を集めています。本研究室では、地震学と物質科学の橋渡しをするべく、高温高圧実験的手法による岩石の相平衡、反応速度論、岩石組織構造、変形プロセスなどの理解に基づいて、地震発生のメカニズムを解明することを目指しています。















東北本州弧の地下の推定温度構造(A),沈み込むスラブの岩相・含水量、及び震源の分布(B).
Hacker et al. (2003)