» 天然ガスを含む新鉱物「千葉石」
本研究室で博士号を取得した門馬綱一博士(現:独立行政法人物質・材料研究機構)は,地球惑星物質科学講座の古川善博COE助教,東北大学総合学術博物館,独立行政法人産業技術総合研究所,千葉県立中央博物館,アマチュア研究家の西久保勝己氏,本間千舟氏,結晶形態研究者の高田雅介氏と共同で,千葉県内で採取された鉱物が新鉱物であることを突き止め,『千葉石』と命名しました.
千葉石は,ケイ素原子と酸素原子から構成された『かご』状の結晶構造を持ち,『かご』の内部にはメタンなどの分子が閉じ込められています.
この結晶構造は,同じく『かご』状の構造を持つ天然ガスハイドレート中の水分子を,ケイ素と酸素で置き換えた構造に相当し,主成分にメタンを含む鉱物としては世界で2例目の発見です.
本研究成果は,日本時間の2011年2月16日発行の英国の科学誌Nature Communications電子版に掲載されました.