» 鉱物学分野に興味をもたれた学部3年生の皆さんへ
分野配属
地球惑星物質科学科では,分野配属にあたって,体験講座会や分野説明会が12月から1月にかけて開かれます. 色々な分野の話を聞いて分野選択の参考にして下さい.学部3年生の分野配属は,例年,1月末に希望調査が行われ,2月初めに仮配属されます.分野の決定に際しては,各自が一度は,興味を持った分野の教員(特に,教授の先生)と話をして,実際にどんなことをしているのか,或いはできるのかをきちんと聞いておくことを強く推奨します. 研究生活は,楽しくやりがいがありますが反面,とても辛く厳しいことが多いのも事実です.真面目に根気強く努力できる学生さんが来てくれることを期待しております.
分野配属後のスケジュール
卒業研究テーマの決定は,本人の希望と指導教員との話し合いにより決定されます.私たちの鉱物学分野では,3月中に卒業論文に関連する論文が渡されて,いよいよ卒業研究生活が始まることとなります. 学部4年に進学当初は,主に関連する論文を熟読して問題点の整理を行うことと,研究を進める上で必要な専門分野(結晶学や物理化学.熱力学等々)や実験手法(X線回折法,赤外分光法等々)について勉強することが中心となります.この時期に基礎を固めることがとても重要です.また,並行して予備的な実験を行うことにより,実際にデータを収集し,その解析手法等について学びます.
テーマによっては,私たちの実験室での実験だけでは不十分となる場合があります.その場合には,他の大学や研究機関へ赴いて実験することとなります.私たちの分野では,放射光研究施設(高エネルギー加速器研究機構,PF)における超強力X線を用いた回折実験などがその一例として挙げられます.
また,私たちの分野では,研究の幅を拡げるために,大学院生および学部学生の学会(地球惑星科学合同大会や鉱物学会など)への参加や,研究発表を推奨しています.
卒業後の進路
鉱物学分野の学部卒業生のおよそ9割は,大学院の博士課程前期に進学し,卒業論文をさらに発展させた研究に取り組んでいます.博士課程前期2年を修了したおよそ1割の大学院生が博士課程後期に進学し,世界最先端の鉱物科学に関する研究をおこなって,国際学会等でその研究成果を発表し,国際的な学術雑誌に論文を報告しています.博士課程後期3年を修了した後は,国立大学法人や国立研究機関および民間の研究機関へ就職しています.
鉱物学分野では,様々な企業へ卒業生が就職していますが,物質のキャラクタリゼーションを行う基礎研究分野であるため,メーカー系の企業へ就職する学生が多いことが特徴の一つとして挙げられます.
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卒業生の主な進路