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准教授
総合学術博物館
学術資源研究公開センター
博士(理学) 東北大学
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鉱 物 組 織
地球の内部で鉱物はどのように形成されるのでしょうか?鉱物はマグマの中や熱水溶液、変成作用などさまざまな環境で鉱物は成長します。そのような中でそれぞれの鉱物がどような履歴を経てきたか、これを解き明かす鍵の一つが、鉱物の内部にある組織です。どんなにきれいな水晶にも、必ず組織が観察されます。しかしながら、組織の解読は簡単ではありません。肉眼でみえるレベルから、電子顕微鏡で見るナノ領域まで、様々なスケールで鉱物組織を観察し、鉱物の辿ってきた歴史を解読します。
準安定下での結晶成長
どの温度、圧力でその鉱物が安定であるのかは熱力学によって決定されます。しかしながらこの熱力学的な制約を打ち破って鉱物が成長することが、天然においてはしばしば観察されます。すなわち、もっと安定な状態があるにも関わらず、その鉱物にならずに、違う鉱物として析出するのです。このような鉱物は準安定な相といわれます。この準安定相の形成プロセスには様々な説があり、はっきりとは分ってはいません。準安定相のプロセスは新たな物質の創成にも繋がり、非常に面白いテーマと考え、研究をすすめています。
キーワード
鉱物 / 準安定相 / 微細組織 / 透過型電子顕微鏡
結晶成長 / モルフォロジー